前回のコラムでは、光回線の通信速度について解説しました。
今回は、光回線通信の仕組みについて解説します。
光回線を通って家まで来た光の通信が、
どうやってあなたのPCやスマホへ届くのか知っていますか?
普段はそんなこと気にしませんから、知ってるひとのほうが珍しいかも?
正直なところ、光回線通信は「高速通信をすることが目的」なので、
仕組みなんて一般ユーザーにはどうでもいいのです。
そんなこと知らなくても、通信することは出来ますから。
ですが、知っていると意外に役立つことがあります。
「トラブルが起こったとき」、「最適な機器選びがしたいとき」、
「通信費の節約をしたいとき」、「通信速度を速くしたいとき」。
いずれも光回線の仕組みを知ってないと、
なにを、どのように対処すれば解決出来るのか分かりません。
仕組みを知らなくても通信は出来ますが、
知ることでトラブル対処やカスタマイズの幅を広げられます。
光回線通信の仕組みを知ることは、単なる知識以上の価値があります。
それでは、具体的にどのような仕組みになっているか、みていきましょう。
光回線の仕組みについて
光回線を通って家まで来た通信が、どのようにPCやスマホまで届くのか?
この仕組みを図にしてみました。
通信の流れは図の通り。
外から光ケーブルを経由して家に到達した光信号は、
ONUやWi-Fiルーターを経由してPCやスマホへ届きます。
知っておきたいのは次の2つです。
ONU(Optical Network Unit)で光信号がデジタル信号に変換される
「光通信」というぐらいですから、光信号を使っています。
光信号で送受信することで高速通信を実現しているわけです。
ただし、光信号を直接PCやスマホに入れても通信はできません。
PCやスマホは光信号をデータと認識することが出来ないので、
光信号を直接入れても「なにこれ?」としかなりません。
そこで、光信号を「PCやスマホがデータだと認識出来るかたち」、
つまりデジタル信号に変えてやらないといけません。
それを行っているのが、ONUです。
ONUは一般的にあまり知名度がない機器ですが、
これがないと光回線での通信が出来ないぐらい重要だったりします。
「ONU」と「 Wi-Fiルーター」を一体型にした、ホームゲートウェイという機器もある
図ではONUとWi-Fiルーターは別々に描いてますが、
これらが一体型になったホームゲートウェイという機器もあります。
ホームゲートウェイはそれ1台あれば、
すぐにWi-Fiが使える様になる利点があります。
通常は市販で買うことはほぼないですね。
プロバイダーが所持していて、
契約時にオプションで無線LANサービスを申し込むと、
このホームゲートウェイを送ってきたりします。
「自分の家はWi-Fiルーター買ってないけど、なぜかWi-Fi接続出来ますよ?」
ってひとは、おそらくこれを使っています。
こういうものがある、ということを知っておくと、
自分にあったインターネット環境作りに役立つでしょう。
まとめ
「家まで届いた光信号がどうやってPCやスマホまで届くのか?」
光回線通信の仕組みについて書いてきました。
図にすると次の通り。
ONUという機器が見慣れないので
難しく感じるかもしれませんが、
逆に言えばそれだけです。
ほかは意外と簡単な仕組みです。
光回線の仕組みは知らなくても通信は出来ます。
ですが、知ることでトラブル対処やカスタマイズの幅を広げられます。
ご自身にあったインターネット環境の構築のため、この記事が役立てば幸いです。
それでは、今回のブログはここまで。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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